欧州中央銀行(ECB)は6月、約3年ぶりとなる0.25%の利上げを決めた。主要7か国(G7)の中央銀行で今局面初の利上げで、原油高による広範な物価上昇が背景にある。米国でも5月の消費者物価が前年同月比4.2%上昇と3年ぶりの高水準となり、為替市場では円が一時1ドル=161円台と約1年11か月ぶりの安値をつけた。国際通貨基金(IMF)は、エネルギー価格が10%上昇すると世界のインフレ率が約0.4ポイント上振れすると試算している。
主な焦点は3点
- 1. 原油高が物価全般へ波及し、各国の金融政策が転換局面に
- 2. 円安が進行し、輸入物価を通じた家計・企業への影響が焦点
- 3. 物価高と景気減速が同時に進む「スタグフレーション」への懸念
学習のポイント
中央銀行の金融政策(利上げ)が持つ意味、資源価格・為替・物価の連関、世界経済の相互依存とIMF等の試算の読み方を学べる時事事例。