問題
中国社会における気候リスクの受け止め方の変化について、研究者が指摘する内容の理解として最も適切なものはどれか。
A. 関心が気象そのものから離れ、災害に関する報道量自体が減少した。
B. 「気象災害」として捉える見方から、気象を起点に産業・経済・社会へ連鎖するリスクとして捉える見方へ移りつつある。
C. 気候現象は個々の洪水や熱波を確定的に予測できるものとして理解されるようになった。
D. 政府が情報発信を停止したため、社会的な関心は大きく低下した。
正解
B.
気象災害という捉え方から、産業・経済・社会へ連鎖するリスクとして捉える見方へ移りつつある。
中国気象科学研究院の孫劭(Sun Shao)研究員は、人々が穀物収穫、電力供給、水資源、交通、健康への影響に注目するようになっており、これは「気象災害」から「気象から産業・経済・社会へと連鎖するリスク」への理解の変化を反映していると述べている。関心の対象が気象そのものから、産業・経済・社会の各領域へと広がった点が特徴である。
迷いやすい誤答
C. 個々の洪水や熱波を確定的に予測できるものとして理解されるようになった。
最も引っかかりやすい選択肢。関心の高まりを「予測精度の向上」と読み替えてしまう誤りである。同じ研究者は、個々の洪水・熱波・台風を直接結びつけることには慎重であるべきだとし、気候現象は決定論的な災害予報ではなく予測可能な気候リスクの背景を与えるものだと明確に区別している。関心の広がりと確定的予測は別物である。
A. 報道量自体が減少した。
関心は年間を通じて高まっており、社会的注目は低下していない。